レジンアクセサリーをハンドメイドしていて、UVライトやLEDライトを照射してレジン硬化中に浮き上がってくる気泡(ToT)に悩まされたことありませんか?
硬化したら中の隠れ気泡も一緒に硬化してしまった、とか。
レジン液はライトで硬化するときに高温になるので、中に潜んでいた小さな気泡が上昇してくることがあるんです。
レジン作品の気泡やバリ修正だけでなく、コーティング剤や電動ルーターについてもまとめています。
この記事で分かること
・レジン液の気泡取り
・レジンアクセサリーの気泡抜き・修正
・レジン表面の傷消し(傷埋め)やバリの修正方法
・レジンのコーティング剤検証
・電動ルーターのメリット・デメリット
レジン液の気泡を取り除く方法
レジン液に気泡があると、なにかとやらかしの原因になります。
クリアのレジン液を使用する時は、レジン液のボトルを斜め45度にして逆さにしておくと、比較的気泡を入れずに調色皿やモールドに流し込むことができます。
しかし、レジン液に着色をする時は調色スティックや爪楊枝などでかき混ぜるので、気泡が入ってしまうことがよくあります。どんなにゆっくり丁寧にかき回していても入ってしまう気泡。
時短で取り除く方法は
レジン液の気泡を爪楊枝でつついたりピンセットでつまんで取り除いたり、エンボスヒーターを使用することで、めだった気泡は取り除けます。あとスプーンなどですくい取るという方法も。
エンボスヒーターについての細かい説明はこちらを参考にしてください。
エンボスヒーターはエポキシレジンの気泡取りでも活躍するので、1つあるといいですよ。
時間をかけても良いからできるだけ気泡をなくしたい時は、モールドなどに流し込んだら紫外線などで固まらないようにアルミホイルでカバーをして一晩置きます。気泡はエアーなので、時間が経つと上に上がってきて自然消滅するからです。
ここまでが下準備。それでも、バリや表面の傷ができることも多々ありますよね。(;´д`)トホホ
他にも100均のあのアイテムで、超簡単に気泡が取れる方法も記事にしています。良かったら、こちらも参考にして下さい。小さな気泡潰しがノンストレスですよ。
硬化したレジンの中の気泡を修復する方法は、こちらの記事にまとめています。
画像のように、中に空気が入っちゃってる場合ありますよね。
安心してください、修復できます!
レジン作品表面のバリ(デコボコ)・気泡の修正
海をイメージした作品を作りたくて、レジンの気泡もデザインの1つにしたいこともありますよね。でも、硬化した表面を見たら気泡が浮かび上がってしまった(;´д`)トホホ
このボコっとしたのができる原因は、取り切ったと思ってもレジンの中に残っている気泡が、レジン硬化中に浮かび上がってきちゃうみたいです。
硬化するレジンの量が多いと、ボコが出現することがあるようです。
こういうやつです。土台部分をレジンで硬化したあとに、少し厚めにレジンを充填してUV-LEDライトで硬化した時に、たまに出現するこのボコっとしたやつ
正面から見るとこんな感じになっています。これを修正していきます。
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レジン表面の傷消し・修正に必要な工具や材料
表面を削る工具が必要になります。
使用するのはニッパー、ヤスリ(100均で購入)、紙やすり1000番(目が細かい)です。
ヤスリは数字が小さいほど粗くなっていきます。粗いヤスリで削っていくのが確実ですが、私の場合は大きい気泡はニッパーで少しずつ切り落としてしまいます。一気にいくと失敗した時の傷が痛いので、少しずつ少しずつですよ。
次に、表面をより平らにするためにヤスリで削っていきます。これも削りすぎないように少しずつ様子を見ながら削ります。
粗いヤスリから順に目の細かいヤスリに変えていきます。
ボコっとできていた突起の部分が削れました。
最後に1000番のヤスリで表面を滑らかにしていきます。
耐水ペーパーの紙やすりを目の粗いものから細かいものまで何種類か持っていると、表面を仕上げる時に楽ですよ。
気泡が浮かんできてしまった箇所や、バリができてしまったところはヤスリで削ってくださいね。
耐水ペーパーは紙やすりに水をつけてレジンを削るので、粉の飛び散りがない・摩擦でヤスリが高温にならならという利点があります。
耐水ペーパーの紙やすり数種類使いをしてますが、最近レジンの清原から出しているクラフトバッファーを見つけました。
3種類のやすりがついていて、仕上げ面で磨くとつるつるになると説明書にありました。
形が四角なので持ちやすいのですが、細かい作業にはちょっと不向きかも。でも、モールドから取り出した時のバリなんかは、さくさく削れます。すぐに表面が粉つきますが、記事終わりの方で簡単にレジンの削り粉を取る方法も紹介してますので、最後まで記事をご覧ください。
一番粗いやすりがこれです。爪も削れますww
レジンを削ったあとの画像ですが、ストレスなく削れました。仕上げ面も使ってみましたが、まぁそれなりにツルツルにはなります。お手頃なお値段なので、耐水ペーパー複数持ちはめんどい!という方は、清原のクラフトバッファーから使ってみてはいかがでしょうか。
仕上げのコーティングは?
マットタイプのコーティングがあるので、艶消しマットの作品作る時には良いかも。パジコさんでも同じようなマットコーティングありますね。
ちょっとしたレジンの傷には星の雫グロス!
ず~っと気になっていたのですが、とうとう桃つも購入しました。「星の雫 グロス」
これを塗った後は、ただ待つだけ。UV-LEDライト不要なんです!
別売りのポンポンアタッチメントも購入。写真は、既にポンポンを装着してます。
硬化したレジン表面の傷消しツヤ出しに効果を発揮するとのこと。早速検証してみます。
レジンアクセサリーに千枚通し(キリ)で傷をつけました。写真の赤丸部分になります。
宝石の雫グロスをポンポンと塗っていきます。この時、傷ついている部分だけでなく全体にポンポンしました。
ポンポンした直後の表面。表面が粗くなっていて本当に修正できるのか不安💦
ポンポンアタッチメントも購入する必要があったのか?と思うくらい。
待つこと2分。そのデコボコな感じの表面がどうなったかというと
あら不思議、滑らかになってる!
表面の様子をしっかり撮影したかったので、あえて光を表面に反射させています。結構、ツルツル感でてますよね。
表面の傷が消えてますね!(^^)! 深い傷の時は、ヤスリで削って滑らかにしてから宝石の雫グロスをポンポンすると良いです。
宝石の雫は、UV/LEDライトで硬化させる手間がない手軽さ。ただし、自然乾燥で15分から30分ほど時間が必要になります。
今まで作ったレジン作品が傷ついた時の修正にもつかえるので、1本持っているとお助けアイテムになりそうですよ。
宝石の雫グロスで修正したレジンのその後
修正して乾燥した時は「わーいわーい、修正出来た」と思ったのですが、3日後にもう一度レジンの様子を確認してみると、あらま、ちょっと傷がでてるじゃない!
普通に見たら傷は目立たないのですが、こんな風に斜めにして光に当てると傷が出ちゃってます。
実際に、こんな風に見る人は少ないのでしょうけど(正面から見たら問題ないし)、でもやっぱりどうしても直したい!ってことで、
ここは磨きに徹することに。今回も耐水ペーパーのやすり1000番を使います。
個人的に1000番て細かいと思ったのですが、2000番のやすりもあるので2000番も揃えると良いです。写真には入ってませんが、我が家にはガンプラ作りに熱心な男性陣がいるので、2000番のやすりもありました。なんなら4000番もありますww
耐水ペーパーのやすりは、レジンとやすりの両方に水をつけて磨きます。
水で濡れているため削ったレジンの粉が舞い散らず吸い込まないので、おすすめです。
磨きの途中ですが、傷ついたところだけでなく全体に磨きをかけます。これが、結構地味で大変な作業かも
1000番で磨いたら2000番。ここまでやればいい感じ。磨き終わったら、水洗いして柔らかい布で拭きます。
そして再度、宝石の雫グロスを塗っていきます。
クリア感はもどってきました。傷はやすりでしっかり削っているので、もう斜めから見ても問題なし!
モールドから取り出した後のバリ取りや修正は、結構手間がかかります。でもこれをやる・やらないとだと作品の出来が違ってきますよ。修正して数日たっても表面はきれいなままです。
これで完成!
レジン硬化した後に気泡を発見してしまった!そんな時の修正方法は、こちらの記事で紹介しています。
レジンでハンドメイドアクセサリーを作る方なら、知っておくと良いかもです。
「どぼん」とコーティングも検証
こんなコーティング剤欲しかったぁというハンドメイド作家さんいるんじゃないですか。
7mlとちょい少な目?と思いながらも、どぼんと作品をつけられるのが良いかもと即買い。
粘度は低めです。ドッドペンでちょいちょいと触ってみるとねっとりな感じはなし。
私は、このコーティング剤をエンボスヒーターで更に温めて使用してます。
みんな大好き?レジンのドロップ作品に使用してみました。
左がコーティング済。
右のドロップな感じも好きですが、更にツルツルさせたい方は、是非お試しください。
ドボンとコーティング剤に入れた後に、エンボスヒーターの風力や筆を使って余分なコーティング剤を落としてからUVライトで硬化しました。
「どぼん」とコーティングは、MYmamaオリジナルのコーティング剤です。
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やすり磨きを楽にするアイテムは?
レジン作家さんを悩ませるレジンアクセサリーの表面やすりがけ。プラモデルクリエイターの中には「磨き職人」として、表面の磨きに魂吹き込んでる人もいるようです。
そして、桃つゆみもレジンの表面磨きに翻弄される一人でもありました。趣味で作る作品ならまだしも、販売となるとできるだけ最高の物を作り上げたい!その気持ちで、磨き職人の扉を叩こうと思うのでした。
電動ルーターを使ってみる
やすり磨きに時間をかけ、力がついつい入ってしまい、気づけば親指に痛みが…
そんなわけで、電動ルーターを購入してみました。
低コストで何かないかと探しに探したところ、Amazonでまぁまぁそこそこ評価が高く、お値段もお手頃だったこちらの電動ルーターにたどり着きました。
プラモデル職人にとっては、2,000円程の電動ルーターは気軽に買えるし使える!って言ってましたが、できるだけお値段安くパフォーマンスは高く、お値段以上のものを手にしたい私、桃つゆみ。
どんくさい私は、パーツやすりの取り換えが今一つ分からず四苦八苦しましたが、今Amazonのページをチェックしたら、丁寧にパーツの取り替え方の説明ありました。しっかり説明書を読まないもので…無駄に時間と労力を使う人、はい、あたくしです。。。
分かってしまえば、とても簡単に取り換えできます。
他にも色々な電動ルーターあります。良かったらチェックしてみてください。
楽天で電動ルーターをチェックする
Amazonで電動ルーターをチェックする
余談ですが、電動ルーターは掃除でも役立ってます。
汚れた我が家の洗面台です…もっと早くに掃除するべきですが。。。
洗剤をシュッと吹き替えてちょっと時間を置いたら、電動ルーターに羊毛バッファを装着しグリグリ回しながら汚れをこそげ落とします。
まぁまぁそこそこキレイになりますよww
100均の電動ルーターの威力は?
100均でも電動ルーターが購入できます。
ハンドメイド用の電動ルーターは、パーツなんかも追加で購入しないと使用できないようなので、トータル800円から1000円くらいかかるようです。興味のある方はチェックしてみてくださいね。
でも100均のセリアのネイルコーナーで見つけちゃいました!これよこれ
ネイルケア用なのですが、これってレジンで使えるんじゃ~ないかと。しかも税抜100円!
電池は入っていないので、電池も100均で購入。
ここから電池を入れるのですが、+(プラス)ドライバーが必要になります。
こちらがアタッチメント。3つもついてる。ちなみに、バッファー(つや出しよう)の付属部品も100円で買えます。
なんとうか、100均最高🤣
ボディーに付属部品をつけたら、▲画像のボタンを押すとルーターがくるくると回ります。
ボタンを押し続けると回り続けて、手を離せば止まるシステム。
実際にレジンを削ってみたのですが、思いのほか削れます。
私的には小さなレジンのバリなんかは、むしろ削りが弱いから削り過ぎずが防げて良いです。
108円でこのパフォーマンスは、高いのではないかと🤔
人気商品みたいで、私が見かけた時は残り2個だけでした。
まあまあそこそこ大きめのセリア・100均が狙い目かも。
100円ではありませんが、ダイソーでも購入することができまよ。ダイソーネット通販でも購入可能!
表面ツヤ出しには?
レジンの表面を滑らかにしたあとで、コーティングするとレジン作品は綺麗に仕上がります。
が、しかし、コーティングしなくてもツルツルにならないのか⁉ そう思った桃つゆみ、次々とアイテムを購入し検証。
ホームセンターに行くたびに、やすりコーナーをフラフラしてしまうのでした。そして、超精密研磨の4000番と6000番を発見。
使ってみました。表面のツヤ出し効果は出ます(多分、出てます💦)。しか~し、丁寧に気長に磨き続けないといけないので、磨きだけでかなりの時間取られます。
一応、4000番、6000番の研磨(やすり)もありますよという情報です。
そして、手ごたえを感じたのは「プラスチックのつや出しプラスクリーン」。お値段お手頃ですが、これつけて磨くと思いのほかピカピカになりました。
磨くときは、柔らかい布を使って下さい。100均のめがね拭きとかおススメです。
レジンの種類や作風によっては適さないこともあるので、試作品などで試してから使用してください。
レジンを削る時は、削れたレジン粉を吸い込まないようにマスクなどを着用してくださいね。
レジン粉で汚れたやすりをきれいにする方法
レジンの削り粉で汚れたやすり、そのままでも使えます。しか~し、ガンプラをたくのモモタから必殺技を教えてもらいました。
用意するのは、メラミンスポンジ。
100均で購入できます。ガンプラつくるのに、メラミンスポンジがいい仕事してくれるんだそうです。
清原のレジンやすりにレジンの削り粉がちょいとついてます。そのやすりの上をメラミンスポンジで1回ないし数回こすると、あっという間に綺麗になります。
力を入れてこすると、メラミンスポンジがめっちゃ削れてメラミンスポンジの粉が出るので注意が必要です。
レジンのバリ・傷の修正 まとめ
UV/LEDライトで硬化した後の傷やバリは、ヤスリできれいに削ってからレジン液を塗りなおすことでかなりきれいに消すことができます。
レジン液、宝石の雫グロスの他にもツヤ出しニスを使用してコーティングして修正できるようです。ニスも宝石の雫グロス同様、UV/LEDライト不要、塗った後は極力触れないようにして時間を置いておくだけなので、手軽に修正できそう。
ガンプラ用タミヤのプラモデル用ニスがであるので、こちらも検証してみたいと思います。
作品作った後で、レジンの傷やバリをみつけてもがっかりせずに修正してみてください。
つや出しやバリ修正は、終わりがあるようでないのでは・・・と考えたりします。あまり考えすぎると「沼」にはまるので妥協点を持つことも大切です。
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