レジン液の気泡を手軽に取りたいといいう方や、プレバン作品を作る方、エンボスヒーターを使ってみませんか?
エンボスヒーターを使用することで、今まで手間や時間をかけていた作業が、だいぶ軽減されますよ。
エンボスヒーターは熱を発生させて物体を加熱するので、ドライヤーでも代用できるのではないかと思いがちですが、その違いもしっかり解説しています。
・エンボスヒーターの使い方
・エンボスヒーターとドライヤーの違い
・オリジナルモールドの作り方
・おすすめのエンボスヒーター
エンボスヒーターは高温(最高250℃) になるので、ご使用の際は火傷やお子様が使用の際はくれぐれもご注意ください
エンボスヒーターとは?
クラフト作業に適した温風を吹き出す、ハンディサイズのヒーターのことをエンボスヒーターといいます。
・プラバンを縮める
・色プラを使ってオリジナルモールドを作れる
・レジン液を温めてサラサラにする
・スタンプのエンボス加工
ドライヤーとエンボスヒーターの違いは?
温風出してくれるならドライヤーで代用できるのでは?そう思う方がいるかもしれません。そして、私もそう思ったのでした(;´∀`)てへ
しかし、ドライヤーとエンボスヒーターは温風を出すという部分は一緒ですが、大きく違うのが温風の温度。
ドライヤーは低温で60℃、高温は140℃の温風になります。しかしエンボスヒーターの温度は250℃まで上がります。私が使っている清原のエンボスヒーターは、2段階の温度変化があり低温120℃、高温250℃。
温風がドライヤーよりも弱風なので、クラフト作業に適しています。ドライヤーで気泡を飛ばそうとすると、風量が多くて多分レジン液がこぼれると思います。。。
作業台の上のものが吹き飛ばされるという惨事にもなりかねません(;´Д`)
エンボスヒーターを実際に見てから購入したかったのですが、私が行った家電量販店では置いてなかったので(ネット通販のみ)色々口コミをチェックして、清原のエンボスヒーターを購入。他の製品と比較したわけではないのですが、実際に使ってとても使いやすかったので使い心地をお伝えします。
参考までに楽天みんなのレビューの意見がこちら。ネガティブ意見もありますが、総合評価は高いので迷わずに購入。
★★★★★
今まで、ドライヤーや手で1つ1つ気泡を取っていたので、こんなに違うのかと驚きました。買って良かったです。★★★★★
ずっと購入するか悩んでいたところ、スーパーセールでお安くなっていたこと&レジン液など選べる材料付いていると言うことで購入させていただきました。
シリコンモールドに沢山のレジン液を入れてから使用すると思うように気泡は消せないことが初日でわかりました(;’∀’)
今後は少量ずつ様子を見ながら使用したいと思います。★★★★
0.2mmのような細かな気泡はやはり残りますが、爪楊枝で潰すような気泡はきれいに消せます!★★★★
プラ板やレジンの気泡取りに買ってみました。
レジンには、今使っているレジンと相性があまり良くないようです。気泡取れず部屋中にレジンの科学薬品的匂いが充満するだけでした。
プラ板には、便利です。楽天みんなのレビューより引用
清原のエンボスヒーターの評価は?
購入したのは、クラフト材料を販売している紗や工房さん。エンボスヒーターを購入すると選べるおまけつきだったからです🤤私は「押し花・ドライフラワー」を頂きました。
時期によってプレゼントの内容も変わるみたいですが、今は(2024年1月現在)レジン液がついてくるみたいですよ。
・置きやすい可倒式スタンド
・持ち手にフィットするスリムなボディ
・清潔感のある白い本体
・温度調整ができるスライド式スイッチ
太字にしたのは、使いやすさや安全性を考慮された特に良い点。
全長24㎝×最大直径4.7㎝
約300gの軽量
※猫の肉球コードタイは、100均で購入したもので付属品ではないです。
大きさや重さも使いやすい軽量ハンディタイプ。実際に使ってみても、取り回しはかなり楽でした。
スイッチの1は120℃ 2は250℃
レジンの気泡飛ばしは1の弱で十分でした。
小さな気泡で、なかなか潰れない場合は2の高温を使用してます。
吹き出し口は高温になるので、ノズルカバーと可倒式スタンドがあることで火傷防止やテーブルに直接高温部分が接触しない工夫になっているのがありがたいんです。可倒式スタンド、思っている以上に使えました。
スポンサーリンク
エンボスヒーターの使い方
UVレジン液やLEDレジン液に入ってしまった気泡を取る時に使います。
2液を混ぜて使用するエポキシレジンの気泡も取り除いてくれますよ。
レジン液の気泡を取る時は、レジン液の約10㎝程上から温風を吹き付けます。弱の120℃で十分飛ばすことが出来ますが、もう少し距離を離して250℃の強でもいけます。ただ、強の場合は少し長く温風を当てると温度が高くなるので、火傷に十分気をつけてください。
写真左の2枚が気泡あり、エンボスヒーターを当てて気泡を取ったものが右側2枚の写真です。
更に詳しく確認したい方は、こちらの動画で確認してください。動画ではエンボスヒーターの弱で気泡を取ってます。
温風を当てていた時間は10秒ほどですが、大きい気泡はすぐに潰れました。小さい気泡は、表面上に上がってくるまで時間がかかるので、取り除くまで少し時間がかかります。
【注意点】
長い時間レジンに温風を当てていると、レジンが揮発(液体が気体になる)することがあるので、気をつけてください。 一度に長時間連続してエンボスヒーターを使用すると、過熱の可能性があります。
また、レジンが揮発して臭いがすることがあるので、定期的に換気するようにしてくださいね。
爪楊枝やピンセットで気泡を取り除くよりも、かなり楽に取れました。もっと早く購入しておけばよかったぁ~
またスプーンなどで気泡を救ってしまうのが一番時短です。
スプーンですくった気泡入りのレジン液は、別の容器に取っておき再利用してくださいね。
2液性のエポキシレジンの気泡も簡単に飛ばすことができます。
主剤と硬化剤を混ぜた直後は気泡がたくさんありますが…
エンボスヒーターでエポキシレジンを温めて5分程経つと
写真を拡大しているので小さな気泡がわかりますが、肉眼だとほぼ透明な状態になってます。
実際にUVレジン、LEDレジン、エポキシレジンの気泡取りにはエンボスヒーターを使うと、かなり楽になります。
エンボスヒーターでレジン液がサラサラに
エンボスヒーターはレジン液をの気泡を飛ばすだけでなく、ほかにもメリットがあります。
レジン液の種類にもよりますが、粘度が少ないサラサラのレジン液は封入物を入れやすいのですが、立体モールドにレジン液を入れる時はちょっと入れにくいんです。
このような立体のモールドは、レジン液を入れる口も小さいんですね。
私が大好きな犬・猫モールド。このモールドはよく使うのですが、赤矢印つけた箇所は本当にレジン液を入れにくい!しかも気泡が入りやすい!
爪楊枝やレジン用のスティックを使っても、レジン液の粘度が高いとなかなか充填(埋まらない)できません。
そういう時は、エンボスヒーターを使ってレジン液を温めるとレジン液の粘度が低くなります(サラサラに)。
気泡も取れてモールドにも入れやすくなりますよ。
動画で撮影してみました。エンボスヒーターのゴ~~~という音は編集してけしてあります。
モールドの端っこを持っていますが、くれぐれも火傷には気をつけて下さい。
レジンカップの中でエンボスヒーターを当てて、レジン液をサラサラにするとモールドも傷みにくいと思います。ずぼら桃つ、
レジンのコーティングにもエンボスヒーターを使おう!
硬化したレジンのバリ取りや面取りをした後にコーティングしますよね。専用のコーティング剤も売っていますが、実はエンボスヒーターでレジン液を温めてサラサラにすると、かなり優秀なコーティング剤になります!
レジン液をそのままコーティングに使うとレジン液の粘度によってはもったりしてしまい、厚みもでてしまう難点があります。エンボスヒーターで温めたレジン液をコーティング剤として使うと、もったりとした感じが解消できます。
作品にレジン液がつけすぎたかなという時は、エンボスヒーターでレジン液を飛ばします。
コーティングに使うレジン液はコスパ重視で大丈夫ですよ。私はサラサラタイプ「まさるの涙」のレジン液を更にサラサラにして、上手にコーティングに活用してます。
|
エンボスヒーターでオリジナルモールドも作れちゃう
100均で種類豊富なシリコンモールドが購入できますが、どうしてもオリジナルのモールドが欲しい!って時があるんです。今はなくても、いずれ欲しいって思う時も来るかと…
そういうときは、作るんです!簡単に作れれちゃうんですよ
準備するのは、イロプラ。
イロプラは熱を加えると柔らかくなります。80℃のお湯に入れて柔らかくするのですが、お湯を用意したり80℃はかなりの高温。そこで、エンボスヒーターを使用します。
写真では下に紙を敷いていますが、紙だと熱でふにゃふにゃになるので、耐熱シートや段ボールとかを敷いてください。
強の250℃で約10秒イロプラを熱すると、半透明だったのが透明に変化します。柔らかくなったイロプラは火傷に気をつけて適当な大きさにカットしてください。そこに、モールドにしたいものを押しつけます。
写真右はヒートン。ヒートンのシリコンモールドを見つけたのですが、もし自分で作れたらと思って作ってみました。ちなみにヒートンのシリコンモールドはパジコで出ています。これ、すごく使えるかも。
イロプラから熱が取れて硬くなったらオリジナルモールドの出来上がり。
実際にレジン液を流してみました。
写真右のヒートンはNG、お化けのチャームは何とか…大きさが20㎜と小さいので、バリ取りや着色が難しかったです。
小さな物の型とりは、ちょっと難しいかもです。そこにかける時間と労力を考えると…
個人的な意見ですが、ヒートンは金属製のものの方が耐久性があるので、できればレジンで作らずにメタルヒートンを使われた方が良いかと思います。
ハートのモールドは結構、いい感じにできました。
底の部分が平行になるようにしてください。ここにレジン液を流して固めて
こんな感じに少し指に力を入れると、硬化したレジンは取り出せます。
取り出したものがこちらの写真。表面もしっかりつるつるしてますが、コーティングのためにレジン液を塗り、スワロフスキーを装着。
ハートのモールドは簡単に手に入りそうですが、こんな感じにオリジナルモールドを作ることができます。
たい焼きの型も作りました。作り方を写真と動画で紹介しているこちらの記事もご興味あれば是非!
エンボスヒーターでプラ板を縮ませる
プラバンを熱して縮めることもできます。プラバンが縮む様子は、動画で確認してください。
最後は小さくなって黒い画像になってますが、1/5のサイズに縮小になっただけで画像はしっかり残っています。
熱して小さくなったプラバンは高熱になっているので、火傷には注意してください。
また、プラ板アクセサリーを作られる方はご存知かと思いますが、縮んだプラ板が波打っている時は、再度熱して熱いうちに本の間などにいれることで、波打っていたプラ板がまっすぐのきれいな形になります。
エンボスヒーター使い方やおススメのまとめ
今まで購入に踏み切れなかったエンボスヒーター。気泡は、スプーン、爪楊枝とピンセットで取ってやる!と思ってましたが、エンボスヒーター使い始めたらもう手放せないかも。
ヒートガンはエンボスヒーターと似ていますが、エンボスヒーターよりも更に高温(600℃)になります。エポキシレジンで海モチーフの作品を作る時に使用しますが、はんだごての代わりに使ったり塗装の乾燥作業やDIYで使用します。
調合皿の中に入れたレジン液の気泡は取りやすいのですが、シリコンモールドにレジン液を流した気泡をエンボスヒーターで取り除くのはちょっと時間がかかりました。場合によっては、爪楊枝やピンセット、スプーンを使って取り除いてみてください。
エンボスヒーターを高温にして気泡飛ばをすると、弱で飛ばすよりも早く取れます。が、周囲が高温になるので、くれぐれも火傷などに注意してください。
また、イロプラで作ったモールドは温風をかけてしまうと柔らかくなってしまうのでご注意ください。
夏につけたいピアスは何かなぁと思って作りました。中はグレーのシェルパウダーが入っています。
三角カンとチェコビーズのドロップを追加すると、更に夏っぽいピアスやイヤリングになりますよ。よろしければこちらも参考にしてみてください。
季節に関わらず、海が好きな方にもおすすめですよ。
皆様もハンドメイド楽しんでくださいね💛
スポンサーリンク
コメント