立体のレジンモチーフを作る時、気になるレジン液の量。かなりの量が必要になります。
UVレジンやLEDレジンは、ライトでレジンが硬化するお手軽さと作業効率アップになるので、使用している方も多いかと思います。もちろん私もLEDーUVレジンのヘビーユーザーであります。
しかし、質の高いレジン液はお値段も高い。
更に、UVレジン液やLEDレジン液で厚みのある作品を作ると、表面はレジンが硬化しているけど中まで硬化していないなんてこともあるんです。
そこで、今回はそれらの問題をさくっと解決してくれる(であろう)エポキシレジンで作品を作ってみました。
この記事で分かること
・エポキシレジンの作り方
・UVレジン(LEDレジン)との違い
・エポキシレジンで注意する点
・作品の出来具合や気泡の様子
・レジン液のお値段比較
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エポキシレジン(2液性レジン)とは?
エポキシレジンは、主剤と硬化剤の2液を混ぜて型(モールド)に流し入れ、作品を作っていきます。
UVレジンやLEDレジンと大きく違うのは、硬化時間。
UVレジン・LEDレジンはライトを照射することで硬化、レジンの硬化時間は大体1分から5分で硬化します。しかし、エポキシレジンは24時間から48時間程かかります。。。な、ながい!
エポキシレジンは、作品が小さかったり形状が細かったり、薄かったりすると硬化時間が更に伸びるようです。
厚みのあるところの方が硬化時間が長いように思いますが、エポキシレジンの場合は化学反応で硬化するのでレジンの量が少ないと硬化時間は伸びるようです。
でも、デメリットばかりではなく使うメリットもお伝えしますね。
厚みのある作品や大きな作品造りに適している
コスパが良い
透明感をいかせるのは、硬化に時間がかかるので気泡抜けが良いんだそうですよ。
エポキシレジン液の透明感は、どれも一緒でしょって思っていましたが、実際にいくつかのエポキシレジンを試してみたところ、粗悪なものは油ウキがあったり表面がデコボコになったりするものもありました。
おすすめのエポキシレジン液も紹介しています。
エポキシレジンで作品を作ろう
今回私が購入したのは、クリスタルレジン300gセット・日新レジン。
粘度がそれなりにあるので、細かい気泡が抜けずらいという商品リビューを承知の上で購入。
初心者にも扱いやすいレジン液です。
お皿や箸置きなど食品に接触するレジン作品を作りたい方には、食品衛生法に適合したレジン液【食品衛生法適合】キララ 2液性レジン液 750g エポキシ樹脂 があり、後半、こちらのエポキシレジンの使用感も併せて紹介しています。
気泡を入れたくない、とにかく綺麗な作品を作りたい、レジンで食器を作りたいという方は、是非とも読み進めて下さい。
エポキシレジンの計量
クリスタルレジンの中に入っていたものがこちら▼
レジンを混ぜるポリカップ、主剤200g、硬化剤100g、かきまぜ棒1本、取扱説明書
自分で揃えなければいけないのが
・シリコンモールド(レジン型)
我が家にあったデジタル計量器は、ニトリで購入した1g単位のものしかなかったのですが、0.5g単位の方のがレジン液を細かく量れるのでレジンの硬化不良を防げてよいそうです。
1. 主剤と硬化剤を2:1の割合で計量して混ぜます
60gのレジン液を作りたかったので、主剤40gをカップに入れました
2. スケールの計量をリセット
主剤が入っていたカップに硬化剤20gを入れます
混ぜる前だと主剤と硬化剤は分離してますね
3. 主剤と硬化剤をしっかりとむらなく混合・撹拌します
ここでしっかりと混ぜないと、レジンの硬化不良の原因につながります。
くるくると混ぜている時に若干熱が発生する場合もあるので、注意が必要です。
エポキシレジンの主剤と硬化剤の量が多いと撹拌中に発熱する可能性が高いので気をつけて下さい。
気泡を取るならエンボスヒーターでレジン液を温めると取れます、って記事をネットで見たので、かき混ぜとエンボスヒーターを同時に行ったら、カップが変形しました💦
くれぐれも注意が必要です
しっかりと混ぜた状態。気泡の量がすごい!でも、透明感もしっかり出てます。
4. 調色カップに混ぜたレジン液を入れて、エンボスヒーターを使ってレジン液を温めたら、簡単に気泡がぬけました
レジン液を撹拌したカップからモールドやレジン枠に流し込むよりも、注ぎ口がある調色カップを利用した方のがこぼれないのも良いかも。
立体モチーフのモールドに流し込み、部分部分にラメをパラパラ。
大きめの空き箱に移してます。右下にある計器は、水平計測器。
エポキシレジンは硬化に時間がかかるので、保管している所が水平であることが大切!もし少しでも傾いていると、傾いた状態で硬化してしまうからです。
出窓でゆっくりと寝かせることに。
中を確認したら、フタをします。フタは、レジン硬化中にホコリやゴミが作品につかないようにするためにフタありの容器で硬化させると良いですね。
12時間ほど経過した時点で、確認すると半生状態。レジンは温度が高いと硬化時間が短いようです。早く硬化させたいときは、床暖房などの上に置くと時間短縮になるようですが、時間はあるので特別なことはせず、じっと待つ桃つ!
エポキシレジンの気泡取りその2
次のところでも書いてますが、エポキシレジンは主剤と硬化剤を混ぜる時に若干発熱します。この熱は、レジンの量にも大きく関わってきます。言わずもがなですが、量が多いと発熱量も大きいわけです。
なので、ガラスのコップを使うことにしました。
こちらが混ぜて気泡がある状態です。この状態でエンボスヒーターを使ってエポキシレジンを温めると、かなりの気泡が飛びます。
音なしで動画撮りました。45秒くらいです。
エンボスヒーターで温めて5分経ったエポキシレジンの気泡状態がこちら
拡大しているので、ミジンコのような小さな気泡は出ていますが、肉眼ではほぼ気泡は確認できず透明な感じです。
より透明度を求める時には、高熱でも変形しない容器にエポキシレジンを入れてエンボスヒーターでしっかりと温めてみてください。
UVレジンやLEDレジンでもエンボスヒーターがあると作業効率がアップすると思いますよ。エンボスヒーターについては、こちらの記事にまとめてあるので良かったら参考にしてください。
電子計量器とエポキシ用カップ
ニトリの計量器を使用していて問題は感じなかったのですが、やはりしっかりとレジンを測れる計量器の方のが作品作りには良いかと思いAmazonで購入。や、やすい!だったら早く買っとけば良かったと、ちと後悔。。。
これ、ものすごくハンディーなので持ち運びにも便利。
100均で売っている電池でも、そこそこ長く使えました。
うちのワンコのご飯を計量する時にも大活躍してますww
エポキシレジンを入れるカップも使い捨てできるプラカップで良いかと思ったのですが、変形しないものの方が安心なので探してました。そして出会ったのがこちら!
このカップ、手作りビーカープリンの葉山マーロウのビーカーなんですよん。
美味しくプリンを食べた後はハンドメイドに活用する!葉山マーロウのビーカーは、日本製のHARIOだから安心なんです。
母の日用のビーカーはiwakiですが、どちらも安心の日本製だからまぁいっか。
お近くにショップがある方はチェックしてみてください。
濃厚なお味ですよ。ネットでも購入できます。普通の時じゃなくて特別プリンです!ってか、ビーカー買った方が安いけどww
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エポキシレジンの着色方法は?
エポキシレジンを着色するタイミングは、1液と2液を混ぜ合わせた後です。
着色剤には、パジコの宝石の雫や清原のイロドロップが液状になっているので混ぜやすいです。
マーブル模様にする場合、エポキシレジンは硬化に時間がかかってしまうのでマーブル模様が上手に表現しにくいですが、単色の場合はUVレジンやLEDレジンの着色と大きく変わりません。
レジンの着色方法はこちらにまとめてあります。
エポキシレジンは硬化が始まるまで時間がかかります。色の層を作る時には、時間と手間をかけて1層目のレジンが固まったら次の色を置いていってください。
24時間経過したレジンは?
丸1日経ったので、モールドから取り出すことにしました。
気温が高い夏は硬化時間は24時間から36時間くらいですが、冬は更に硬化するまでに時間がかかります。
硬化中に置いておく場所の気温にもよりますが、冬は1.5倍から2倍くらい様子をみると良いかもです。
モールドをぷにぷにして、中に空気を入れて取り出しやすくしたところ、さくっとできました(くじら以外はww)。
取り出しの写真なくてすみません…
そして、出来上がった作品はこちら!
クジラ1体とワンコ3匹。
気になっていた気泡ですが、こんな感じで小さなものが出ておりました。
くじらモチーフなので、気泡をデザインとしても可愛いです。気になるほどでもないかなぁ。
そして、最初に書きましたが細い所の硬化なんですが。。。
クジラのシッポ。ここが24時間経ってましたが、若干柔らかいんですよ。
こんな感じの細い部分がある作品は、2日間程時間を置いた方がよいかもしれません。
48時間経った時には、しっかりと固まってました。
私が使ったクジラのモールドは、こちら▼
【シリコン型・モールド】ぷっくり立体クジラS[ねんど型 粘土 モールド クジラ 海 マリン 動物 くじら ホエール]
クジラ作りたい方、おすすめです。たっぷりレジン液使うのと、シッポを取り出すときに結構大変です。
シッポちぎれるのでは💦と思いながら、抜きました。
オイルをシッポ部分に少しずつ入れながら取り出すと良いです!という口コミあったので、作ってみたいという方は参考にしてください。
このクジラレジンを使って、簡単にマグネットに加工することもできます。
モールドから取り出すと、お腹部分にくぼみができるのでそこを上手に加工します。
UVレジンや手芸用ボンドを使ってマグネットを接着してください。
レジンで硬化させるより、手芸用接着剤の方のが強度はあります。
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平面モールドで硬化したエポキシレジン
ハンドメイドでレジンアクセサリーを作る時、立体よりも平面モールドやレジン枠を使用すること多いかもしれません。
そこで、ワンコモールドを使ってエポキシレジンを硬化。
使ったモールドはこちら▲
大きさは3㎝×3.5㎝×0.5㎝
こちらは24時間で硬化しました。
左の背景を黒めにしたワンコは、最初に清原のLEDレジンを着色してモールドに流し込みライトで硬化した後、エポキシレジンを流し込みシェルパーツとホログラムを置いてます。
拡大すると、細かい気泡は出ちゃってますが、それもデザインになるかも。夏バージョン、海のイメージでシェルパーツ入れたので、イイですよ~
食器が作れるエポキシレジン
折角だから、アクセサリーや雑貨だけでなく、レジンの透明感を活かした食器も作りたいという方、朗報です!
レジン液はクラフト用に作られているので、食べ物に触れる食器や箸置きを作るのには適してないのをご存知でしたか?
でも、食品接触可能なエポキシレジンがあったので、速攻注文。早速製作。
レジン液のパックには「食品衛生法適合」の文字。
実際に作ってみましたが、2液を混ぜていても低温発熱で臭いも少ないのに驚き(≧▽≦)
しかも出来上がったお皿に、気泡がないんですよ~(エンボスヒーターで気泡はだいたい飛ばしてましたが)
▲拡大した写真
ちなみに、上のワンコレジンと同じモールドで作った作品を見てください!
ほとんど気泡が分からない感じです。
で、もとの食器の話に戻しますと、こちらが出来上がったお皿です。
ドライフラワー、ビーズなどを散りばめて作ったお皿は、24時間で硬化しました。
室温26℃で作業をしましたが、室温が低いと硬化時間も長くなるそうです。
出来上がったお皿を使ってみましたが、硬度も問題なくしっかりとしていました。
【注意】食洗器・電子レンジは不可です
食器を作りたい、気泡がない作品を作りたい方には、おすすめのレジン液です。
お試しで使い方のために少量タイプも発売されました。
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私はエポキシレジン液KiRaRaのリピーターですが、下準備としてA液を温めて、サラサラにしておくとB液としっかり混ざってより透明感のある作品を作ることができます。
エンボスヒーターがない方は、火傷に注意してA液を湯煎してレジン液をサラサラな状態にしてみてください。
エポキシレジンは温度が低い所で保存すると、白い斑点が混じることがあります。
湯煎をしたりエンボスヒーターを使ってレジン液を温めると、クリアなレジン液になります。
ちなみに私が使ったお皿のモールドはこちら
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どちらもリトルハンズさんで購入できます。
更に細かい食器の作り方や、作った感想なんかをまとめています。レジンで食器を作りたいと思われましたら、こちらの記事も参考にしてください。
品名は伏せますが、油ウキ・表面がデコボコになったエポキシレジンもありました。
赤丸のところや、表面が波打ってるところも目立ちます。
作品に必要な材料や時間が無駄になり、すごく損をした気分です。。。
素敵な作品を作るためにも、エポキシレジン液の質はしっかりしたものを選んでください。
エポキシレジンのコスパは?
今回使用したクリスタルレジン、300gで3000円以下というのは個人的にはコスパ良しと判断。
私が愛用しているパジコの「星の雫」は200gのボトルは定価で8250円(税込み)ですが、大体のお店で割引で購入できます。今回は平均的なお値段として約5,500円(時期によって値段変動)で換算すると、1gあたり27.5円。
清原のLED-UVレジンは55gのボトルは参考上代で2900円ですが、約2000円(時期によって値段変動)で換算すると、1gあたり36.36円。
クリスタルレジンは、1g10円なので断トツお安いです。
ちなみに、クリスタルレジンの改良版であるクリスタルレジンNEOは、気泡抜けも良いらしく透明感もアップしているそうです。お値段も若干クリスタルレジンよりも(500円から1000円程)高いようですが、次回挑戦してみます。
エポキシレジンのまとめ
立体モチーフを作りたいけど、レジン液を惜しみなくふんだんに使いたいという希望からエポキシレジンに挑戦しました。
実際に作ってみたら、時間はかかりますが思いのほか簡単です。
粘土があるので、多めにキッチンペーパーを用意してレジン液のふき取りに使うようにしてください。
あと、残ったレジンは絶対に台所に流さないでください!時間と共に固まるので、詰まります。
作業中に洋服や皮膚にレジン液が付かないように、しっかりと準備してくださいね。
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